昨年、ジャカルタ州知事のアニス氏によって２０１８年の最低賃金が３６４万８０３５ルピアと発表されました。これは政令よりも高い水準で最低賃金を上昇させるというアニス氏の当初の公約に反する金額であり、これに反発する労働組合を抑えるために最低賃金を受給する労働者を対象に生活支援カード（Ｋａｒｔｕ　Ｐｅｋｅｒｊａ）を配布するという新たな政策を打ち出しました。

生活支援カードを提示すれば、トランスジャカルタに無料で乗車することができるほか、牛肉・鶏肉・たまご・米などの生活必需品を通常よりも安く購入することできます。低所得労働者の生活水準を保障する制度として歓迎される一方で、ジャカルタ州の出身でないと生活支援カードが配布されない、企業が従業員を最低賃金で就労させるインセンティブに繋がるなど問題点もあり、労働組合は引き続き最低賃金の引き上げのために抗議する姿勢を変えていません。

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